「その一番大きな要因はスペースの真ん中にキッチンを置いたことと思います。このキッチンは範疇の中のオブジェでもあり、調度品でもあります」と菅さんは言います。 確かにこの水廻りが一体となったキッチンは広大なワンルームの中で異彩を放ち、この部屋に入った人はとりあえず、このキッチンに目がひきつけられると思います。これは凝った調度品をわざわざ設えなくても、洗礼された台所のおかげで、一定の程度の生活空間に見えるといった効果を狙っているものだそうです。
また菅さんは「ハードに仕上げておけば、あとからあらゆる調度品を手にしてきても合うものです。たとえウッディなお家具が来ても、この台所が負けることはないでしょう」と解説してくれましましました。 とはいったのですが、303号室に暮らす広田さんはしっかりとこの空間を住みこなしていましました。 元々もっていた赤い長椅子に合うようにオレンジ色の部屋を選び(他にも違う色の囲いのタイプがある)、住み始めてからはタオルを赤色に統一し、範囲と組み合わせする程度の気の追いようになります。 そしてキッチンの向かいに置きした食堂セットはステンレスの素材と等しいような質感のバーカウンターを買い上げたそうです。
ここに越してくる前は会社が斡旋したワンルームアパートに住んでいたそうです。 「前に住んでいたところよりも通勤に時間は掛かりますけれど、それよりも空間を選んだということでしょうか、それだけたくさんの魅力があったということです」と満足げな様子でした。